ドクターズインタビュー

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ドクターズインタビュー

先生が医師を目指されたきっかけを教えてください。

A: 中学生の頃から「人の役に立つ仕事に就きたい」という思いがありました。
その中で、医学は学んだ知識をそのまま人助けに生かせ、感謝される仕事として憧れを抱き、医師を目指しました。
大学の授業の中で、病歴や神経学的診察、各種検査結果を組み合わせ、どのような疾患・病態であるのか論理的に診断し、治療に結び付けるという一連の脳神経内科的なアプローチに惹かれました。脳という臓器も、私が最も魅力を感じた対象であったことが、脳神経内科を選ぶきっかけになりました。

留学されていたと伺いましたが、その経験について教えてください。

A: 5年の臨床経験を積んだ後、大学院で多発性硬化症という神経難病の研究を始めました。いくつかの論文を執筆し、国内外の学会で研究成果を発表する経験の中でより深い研究成果を得たいという思いが強くなり、海外留学を考えるようになりました。欧米では日本の約10倍の多発性硬化症の有病率があり、若い時から長期間闘わなくてはならない疾患なので、活発に研究されています。当時の吉良教授より推薦頂き、2015年10月から2018年3月までアメリカのトーマス・ジェファーソン大学にて多発性硬化症の基礎研究を行いました。
研究外でもアメリカの多様な価値観に触れ、旅行などを含む良い思い出ができ、とても良い経験をさせて頂きました。もちろん苦労も多かったのですが、開業の勇気は留学にて培われたと思っています。

帰国後に開業を決意された背景を教えてください。

A:帰国当時40歳を過ぎており、自分の医師人生を選択する時期だと思っていました。
もちろん多発性硬化症の研究・臨床に特化する道も考えていましたが、「これからは脳神経内科の専門性を生かして、幅広く臨床の能力を深めたい、1人でも多くの人の健康寿命の延伸に貢献したい」という考えが強くなりました。
その自分が目指す医療を実践するために、クリニックの開業を決意しました。

「健康寿命の延伸」という言葉が印象的ですね。

A:臨床経験を積む中で、病気の予防が非常に重要だと考えるようになりました。
脳卒中や認知症は、健康寿命を損なう主な原因であり、本人が苦しい思いをするだけではなく、看病や介護をする家族にまで肉体的・精神的に大きな負担をかけてしまいます。
脳卒中や認知症は、発症してからではなく若い頃からの生活習慣改善や、脳ドックを含む健康診断でリスクの早期発見、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病のコントロールを図ることで予防が可能です。
健康寿命の延伸は、少子高齢化社会かつ社会保障負担が増大している現代の日本では全員が意識しなければならない課題だと考えています。

診療をされる際に、気をつけていらっしゃることはありますか?

A:診療では、できるだけ分かりやすい言葉で必要な情報を提供し、診療の最後には懸念点や質問を伺い、患者様が診療に納得頂いているか確認するようにしています。
また、生活習慣は、脳卒中や認知症だけではなく、頭痛・めまいを含めた病気一般にも関連していますので、若い患者様にも生活習慣改善の重要性を説明させて頂いています。
また、倦怠感、不眠、イライラ、食欲低下、冷えやほてりなどの症状には漢方薬も併用するなど、患者様一人一人にあった最適な治療を提案しています。

設備面の特徴について教えてください。

A:一般内科から脳神経疾患の診断に必要な医療機器を概ね揃えていますので、施設・設備の紹介をご確認ください。特にMRIは脳・脊髄、頭頚部血管を鮮明に画像評価でき、脳梗塞や認知症の診断のみならず命に関わる脳腫瘍や未破裂脳動脈瘤などを発見することが可能です。当院では健康診断、脳ドックも対応しており、予防医学施設としても当院を活用いただけたらと思っています。
またリハビリ室も完備していますので、診断からリハビリまで当院のみで完結できる環境を整えています。

法人名やクリニックのロゴマークは何かをイメージしたものなのでしょうか。

A:当院は令和元年に開院しました。
令和には、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」、という意味が込められているそうで、時代にマッチしたとても良い元号だと思いました。そこで、私の名前が「怜」であることから、令和から拝借し「怜和会」としました。令和はBeautiful Harmonyと英訳されますが、「当院一人一人の医療スタッフが心を寄せ合い、地域の皆様を明るく元気に、より豊かな人生を応援していく」、というイメージをロゴマークに表現しています。

最後に、ホームページをご覧の方へメッセージをお願いします。

A:日頃のちょっとした意識改革、具体的には自律神経を整える運動、早寝早起きの生活リズム、バランスの良い食事を心掛けて、幸せの根幹となる心身の健康を得て欲しいと願っています。
そうは言っても、忙しい時や季節の変わり目などには体調を崩すこともありますし、思いもかけない病気になることもあるでしょう。
当院は一般内科から脳神経疾患まで幅広く対応しておりますので、頭、身体の症状でお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。